相続トラブルの解決事例 42

法定相続分を超える無理筋な遺留分請求に対し、弁護士が毅然と交渉拒絶の姿勢を示したことで解決に至った事案

解決事例42

担当弁護士
今井 浩統
トラブル内容
遺留分侵害額請求
解決方法
交渉
ご依頼者
T.Nさん
受任年
2020年
解決年
2020年

ご依頼者の状況

ご依頼者のT.Nさんは、お父様の相続の際、兄弟間で遺産分割調停を行い、法定相続分以上の支払いに応じていました。

その後お母様が亡くなった際、これを気にかけてのことか、お母様は遺言書を作成しており、遺産の大部分はT.Nさんが取得することとなっていました。これを知った相手方からは、度々当該遺言書が無効であるということや、T.Nさんに対する不満、金銭を請求する内容が記載された書面が届いていました。

このような経緯があったにもかかわらず、T.Nさんは相手方に対し、遺産の一部を支払いたいという意向を示しておりました。なお、当該支払予定額は、遺留分侵害額を上回るものでした。

ところが、相手方は法定相続分以上の支払いを求め、一切の話合いに応じなかったため、当事務所にご相談に来られ、ご依頼を受けることとなりました。

解決に向けた弁護士の活動内容と解決に至ったポイント

従前の経緯及び遺留分減殺請求の時効が経過していることからすると、相手方に対して支払いを提案することの必要性はありませんでしたが、ご依頼者のT.Nさんのご意向を尊重し、時効を援用しつつも一定金額の支払いを提案しました。

ところが相手方より従前と同様、T.Nさんに対する不満や法定相続分以上の請求があり、全く譲歩の姿勢が見られませんでした。このため、上記提案を撤回し、今後一切の交渉を拒絶する旨通知しました。

これ以降、相手方からの連絡がなくなり、本件は解決に至りましたが、こうした相手方の無理筋な行動に対しては、ときに毅然とした請求拒絶の意思表示も大切です。

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