相続トラブルの解決事例 41

感情的な対立に発展した遺産分割協議で、弁護士が相手と丁寧に接触したことで本音を引き出し、お互いが納得できる提案を行い早期に解決した事案

解決事例41

担当弁護士
谷 靖介
トラブル内容
遺産分割協議
解決方法
交渉
ご依頼者
M.Tさん
受任年
2022年
解決年
2022年

相続トラブルの概要

東京都内の土地が遺産の中心で、当事者間での協議が困難であったが、弁護士が間に入り速やかな交渉の結果、代償金提供方式で遺産分割協議が成立した事案となります。

ご相談時の状況

母親の相続に関するご相談で、被相続人である母親の相続人は、兄(相手相続人)、姉妹(ご依頼者のM.Tさん)の3名でした。遺言も残されておらず、法定相続分は、それぞれが1/3でした。

都内の遺産の土地上に兄(相手相続人)が建物を所有しており、その兄が土地取得を希望している様子でした。当事者で代償金について協議を進めていましたが、金額の開きが大きく、行き違いや感情対立もあり、協議が進まない状況でした。

活動の概要

初回法律相談から継続法律相談では、ご依頼者のM.Tさんが自分で協議を進めるための連絡内容や分割の提案方法について、アドバイスを実施していました。

しかしながら、相手相続人の態度が非常に硬く、代償金の調整がつかずにお困りでしたので、お引き受けすることになりました。

まずは弁護士から相手相続人に手紙をお送りし、相手相続人の自宅を訪問しました。

自宅訪問で亡くなられた母親(被相続人)の生活状況など様々なお話をしましたが、相手相続人も遺産分割協議の長期化を望むものではなく、また、家庭裁判所で遺産分割調停や審判になり、ご依頼者であるM.Tさんの法定相続分(2/3)の権利が確定する事態までは求められると困る、といった状況が判明しました。

活動結果

相手相続人との協議をふまえて、ご依頼者のM.Tさんと打ち合わせを行いました。M.Tさんも、家庭裁判所での調停・審判による解決の長期化や親族間の感情対立を望まないことから、法定相続分より譲歩をした内容の代償金を設定し、遺産分割の提案を行いました。

相続税申告期限が近づき、小規模宅地の特例を用いて相続税申告を図りたいM.Tさんの考えもある中で、相手からの質問や諸連絡に丁寧に対応し、結果として、スムーズに遺産分割協議が成立しました。

分割協議の内容に従い、ご依頼者のM.Tさんは代償金を取得することができました。

事例の総括

活動開始当初、ご依頼者のM.Tさんは「自分で協議しても態度を変えない相手と、弁護士の協議が進むのか」と、非常に心配されていました。また、遺産をめぐるトラブルに、大変お疲れのご様子でした。

相手と速やかに接触し、その思惑を探ったところ、想定していたよりも相手相続人が紛争の拡大を望んでいないことが判明し、当方で提案方法を工夫したことで、代償金方式による遺産分割を無事に成立させることができました。ご依頼から4か月程度で解決にいたり、M.Tさんにはとても喜んでいただけました。

遺産分割協議の場合、お互いの利害や手続きに要する期間・労力・心理的負担を考慮し、時には法定相続分よりも多少譲歩をして着地を図ることもありますが、今回はそうした視点から短期解決を図った例となります。

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