相続トラブルの解決事例 27

相手方の1人が被相続人の生前に1億円を超える出金をしていたが、弁護士が介入して使途不明金の回収に成功した事例

解決事例27

担当弁護士
今井 浩統
トラブル内容
遺産の使い込み
解決方法
調停・訴訟
ご依頼者
I.Mさん
受任年
2016年
解決年
2019年

相続トラブルの概要

相手方の1人が被相続人の生前に1億円を超える出金をしており、当事務所の弁護士が代理人として状況を丁寧に調べ、使途不明金の回収に成功しました。また、高額な不動産の分割についても、代償金の調整に成功した事例です。

解決に向けてのポイント

被相続人の生前における出金について、これが法的にどのような扱いとなるかは、被相続人がこれをどのような形で容認していたか、またはしていなかったのかによって異なります。

この違いは、解決までの手続き選択にも大きく影響します。また、このような問題は、形式的に判断することが極めて難しいため、相続を専門的に取り扱っている弁護士への相談が不可欠です。

解決に向けた交渉の経過

ご相談者のI.Mさんは、被相続人との交流を普通にもっており、生活状況等は把握していましたが、経済状況については全く把握しておりませんでした。被相続人が亡くなった後、相手方らから、遺産分割の提案がなされましたが、その対応に不信を覚え、当事務所に相談に来られ、受任となりました。

当事務所において調査を行ったところ、被相続人の生前、多額の現金引出しをされていたことが確認されました。これを踏まえ、調停における円満な解決を目指しましたが、現金を引き出した相手方らが意味不明な主張を繰り返し、全く譲歩する姿勢が見られなかったため、やむなく訴訟提起に至りました。

訴訟においては、当方の主張が全面的に認められ、相手方の引き出した現金に対する相続分のほぼ全額を回収することができました。その後、残りの遺産について、再度調停を申立て、本件遺産分割は全て解決となりました。

なお、遺産分割事件の解決後、相続税申告や獲得した不動産の登記手続きについても、当事務所で対応させていただきました。

当事務所が関わった結果

当初、ご依頼者のI.Mさんは、早期円満な解決を望んでいたため、柔軟な解決を図るべく調停を申し立てましたが、結局はその後に訴訟と再度の調停を行うこととなり、事件の終了まで3年ほど要してしまいました。

最初の調停では、相手方らの説得を試みたため、多少時間をかけておりましたが、その後の訴訟と調停は、相手方らとの話合いが困難であったため、端的に主張を行い、数回ずつの期日で早期に解決しました。訴訟の解決については、相手方が支払いに応じない場合、強制執行等の手続きも準備しておりましたが、相手方が支払いに応じたため、これらの手続きを行う必要はありませんでした。

その後の調停では、ご依頼者と相手方らの取得希望の不動産は重複しなかったので、双方とも取得希望の不動産を獲得することができました。また、現預金と代償金については、ご依頼者と相手方らの接触を避けるため、当方にて現預金の全てを取得し、ご依頼者以外の相続人において代償金の支払い調整をする形で解決することができました。

当事務所で扱っている遺産分割事件の中では、比較的時間を要する事件ではありましたが、各手続きに要した時間は標準的な範囲であったこと、ご依頼者の法的権利を全面的に実現できたことから、総合的には非常によい解決ができたものと感じています。

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