相続トラブルの解決事例 23

被相続人の預金が2000万円近く10年に渡り引き出され、弁護士に相談。被相続人が預金を下ろしていない事実を突き止め、適正な遺産分割を行い早期に解決した事案

解決事例23

担当弁護士
宮崎 寛之
トラブル内容
遺産の使い込み
解決方法
交渉
ご依頼者
N.Kさん
受任年
2020年
解決年
2020年

相続トラブルの概要

相続発生後、ご依頼者が被相続人の通帳の入出金記録を取り寄せたところ、10年間にわたり、2000万円を超える金員が被相続人の口座から引き出されていることが判明しました。被相続人が自身で使ったとは到底思えなかったため、相談にお越しになりました。

解決に向けてのポイント

生前の預金引き出しの場合、そもそも誰が引き出したのか、ということが一番大きな問題です。確認すると、被相続人は長期間施設に入っており、お金を使うような生活ではなかったこと(施設利用料は引き落とし)、また、通帳は他の相続人が管理していたとのことでした。

その場合、他の相続人が引き出した可能性が極めて高く、その証明も比較的容易にできる可能性があることから、他の相続人に対し、金銭の返還請求が可能な余地があることをご説明し、ご依頼をお受けしました。

解決に向けた交渉の経過

まずは、入出金記録を確認し、出金額を計算しました。続いて、被相続人の入居施設や入院した病院へ弁護士会を通して照会を行い、外出の有無を確認しました。外出していなければ、被相続人が引き出した可能性が潰せるため、通帳を管理していたという他の相続人によってなされたものと言いやすくなります。

結果は、ほとんどの施設から外出をしていないとの回答がありました。相手方は、交渉の初めから自身による引き出しを否定せず、必要経費を算定し、遺産分割の対象となる財産の算定が主たる交渉内容となりました。

当事務所が関わった結果

預金引き出し事案において最も大切な、「誰が引き出したか」を確定したうえで交渉を進めることができたため、比較的短期間で解決に至ることができました。

「誰が引き出したのか」「いくら引き出したのか」の問題を解決しようとすると、解決には1年以上の期間がかかったであろうと思います。

引き出した金額が争いにならなかったため、被相続人のためにいくらかかったか(介護に関する費用や葬儀費用等)の問題に集中して交渉をすることができ、同様の事案に比べて短期間で解決に至ったものと考えています。

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